5度のメジャー優勝者dupreehが引退を発表。プロとしてのキャリアに幕を閉じる

メジャー大会5回優勝者であるdupreehが、プロとしての引退を正式に発表しました。 5つのメジャートロフィーを含む、32のトーナメント優勝を達成したレジェンドが引退です。

Austin Majorの決勝前に引退を発表

2023年以降、dupreehはプレイヤーとしてではなく、深いゲーム理解力、カリスマ性、豊富な経験を活かせるアナリストとして活動をしており、今大会のAustin Majorでもアナリストとして活動しました。

そして、ステージの前でdupreehは引退を発表しました。

「正直に言うと、こんなにワクワクしたことはありません。もちろん、すべての良いことには終わりがあるし、“さようなら”を言う時が来たのだと思います。

初めてカウンターストライクをプレイしたとき、こんなにも多くの人がこのゲームを見守るようになるなんて想像もしていませんでした。

当時の目標は、自分の名前を知らしめることだけ。メジャーを1回でも勝てたら、それだけでも大きな偉業だと思っていました。そして今、私は5回も優勝しています。

キャリアの締めくくりにふさわしいのは、あなたたちの前で、それも次のチャンピオンがトロフィーを掲げる直前に引退することだと思ったんです。」 

dupreehの軌跡

dupreehは2012年にプロキャリアをスタートしました。

彼は伝説的なAstralisのラインナップの一員となり、gla1ve、device、Xyp9xらとともに、史上最も成功したチームの一つを作り上げました。

2018〜2019年には、Astralisは世界の舞台を支配し、メジャー3連覇を含む数々の大規模大会で優勝しました。特にNukeが圧倒的に強く、G2が試合を放棄したこともあり、敵なしの状態でした。

戦意喪失するG2

The best ending of the match 😀@astralisgg @G2esports #StarLadderMajor #BerlinMajor #StarLadderCSGO #CSGO pic.twitter.com/8Gt2g3lxUU

— StarLadder CS2 (@StarLadder_CS) August 29, 2019

2022年にはVitalityに加入し、翌年のBLAST.tv Paris Major 2023で自身5回目のメジャー制覇を果たしました。

その後はFalconsに移籍し、Astralis時代の盟友Magiskとzonic(コーチ)と再びチームを組みました。

最後に出場した大会は、上海メジャーのヨーロッパRMR（地域予選）で、s1mpleがレンタル移籍をしてきたなかで、チームは本戦出場を逃しました。 

キャリアを通じて、dupreehは133のLAN大会と19のメジャー大会に出場。これは歴代でもトップクラスの記録です。

そして32の主要大会で優勝し、5つのメジャータイトルを獲得。賞金総額は2,237,617ドル（約3億5,000万円）にのぼり、現在賞金獲得額においても1位であり、2位のdev1ceに10万ドル以上の差をつけています。