s1mple、The MongolZを撃破しFaZeをメジャープレイオフへ導く-SamuraiCS

s1mpleが、実に2年半ぶりとなるメジャー大会のプレイオフに帰ってきた。

FaZeは「BLAST.tv Austin Major」でThe MongolZを2-0で下し、見事プレイオフ進出を決めた。

この結果はFaZeにとって大きな意味を持つ。というのも、s1mpleを緊急スタンドインとして迎え入れて以降、チームが一緒にプレイしたのはメジャー前のIEM Dallasのみという極めて短い準備期間だったからだ。

FaZeの道のりは決して平坦ではなかった。Stage 2ではHEROICとTYLOOに対しては快勝したものの、その後の進出決定戦ではLegacyと3DMAXに苦杯を喫した。

しかし、キャプテンのkarrigan率いるFaZeは、2勝2敗で迎えたMIBRとの一戦で勝利を収め、Stage 3へ駒を進めた。

Stage 3初戦ではAuroraに13-5で大敗を喫したが、その後は調子を取り戻し、MOUZ、Legacy、そしてThe MongolZを連破。見事プレイオフ行きを決めた。

6月13日

　Aurora 13-5 FaZe

6月13日

　MOUZ 10-13 FaZe

6月14日

　Legacy 8-13 FaZe

6月15日

　The MongolZ 0-2 FaZe

FaZeがプレイオフ進出を決めたことで、今大会で唯一残ったアメリカ人プレイヤー、EliGEが、地元ファンの期待を一身に背負うことになった。

今大会では北米チームの不振が続いているが、そんな中でもEliGEの存在が地元オースティンの観客にとっては心強い。彼がアメリカの地でメジャーに出場するのは、2016年のMLG Columbus以来、実に9年ぶりとなる。

今回のプレイオフ進出は、s1mpleにとっても大きな意味を持つ。メジャー大会でのプレイオフ出場は、2022年のIEM RioでNatus Vincereとして出場して以来のことだ。

さらに、Natus Vincere以外のチームでメジャーのプレイオフを戦うのは、2016年にLiquidで準優勝したESL One Cologne以来となる。

シリーズの幕開けとなったThe MongolZのマップピック「Ancient」では、FaZeは序盤から苦戦を強いられた。The MongolZが攻め側で7-1と大量リードを奪い、このまま押し切られるかと思われた。

しかし、FaZeはそこから粘りを見せ、前半を4-8で折り返す。後半に入るとピストルラウンドの勝利に加え、s1mpleが1v2クラッチを決めて流れを引き寄せた。

The MongolZはあと3ラウンドで勝利というところまで迫ったが、FaZeが2v4や3v5といった不利な状況をものともせず勝ちきり、最終的に13-11で逆転勝利を収めた。

2マップ目の「Anubis」では、The MongolZは完全に勢いを失っていた。前半で取れたラウンドはわずか2本。そのうち1本は、Senzuによる1v3のエースクラッチという見事なプレイによるものだった。

ここで目覚めたのが、rainとs1mpleの2人。試合の流れを完全に掌握し、FaZeは13-4と圧倒的なスコアでマップを制し、シリーズを2-0で締めくくった。

この勝利により、FaZeはAustin Majorのプレイオフへと進出。勢いそのままに、さらなる快進撃に期待がかかる。

s1mple、The MongolZを撃破しFaZeをメジャープレイオフへ導く