4年半にわたりGamer Legionでコーチを務めるAsh氏は、多くの才能を発掘し、メジャー大会に導いてきた実績を持つ。彼が語る”FPSのプロに求められる要素”とは一体何なのか。それはエイムの正確さやキル数だけではないようだ。
1. サンプルサイズ(プレイ数)の重要性
"高いレベルのチームから声がかかる選手"には共通点があるとAsh氏は語る。それは“安定した成績を出した試合数の多さ”。3ヶ月で15マップ程度しかプレイしていない選手を評価するのは難しい。たとえ成績が良くても、安定性の判断材料が少ないためだ。プロへの道を目指すなら、長期的に安定した成績が不可欠だという。
プロには長期で安定した結果が求められる |
2. 苦境でこそ問われる本質
好調なときに力を発揮するのは当然。だが、チームが負けている状況や個人の成績が悪いときにも「自分のスタイルを保ち、冷静にプレイできるかどうか」が、選手の本質を表す。Ash氏は、もし最悪な試合であっても、それに影響されず、自分のプレーができているかどうかが重要ということだ。
Gotta be one of the nastiest Deagle plays we've ever seen in pro CS pic.twitter.com/2iiwAg8Lpw
— Jake Lucky (@JakeSucky) March 20, 2025
3. 本物のゲーム理解力
良い選手は、「なぜ今この動きをしたのか」を言語化して説明することができる。さらに、表面的な動きやキルではなく、マップ全体の流れを踏まえた判断ができているか。個人だけでなく、チームメイトの配置や戦況を踏まえた上でプレイできているかが重要だと語る。
4. 態度と人間性
FPSのスキルだけではなく、日常の態度も評価の対象になる。「練習への参加態度」「遅刻の有無」「理論への理解度」「感情のコントロール力」などは元のチームなどから簡単に情報が回る。才能があっても、態度に問題があれば獲得リストから外される可能性が高い。
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試合中に怒りで机を破壊したNiKo |
5. 声を出せる選手が勝つ:コミュニケーション力
現在のプロシーンでは、IGLだけでなく全員が情報共有と提案を行う。小さな報告の積み重ねが、1ラウンドの勝敗を分ける場面もある。たとえ野良のデスマッチ中でも、自分のクリアリングを声に出す練習をすることで、思考と言葉を同時に処理する力が鍛えられる。
6. 現代に求められるプロ意識の高さ
昔は「才能があれば不真面目でも許される」風潮があったが、今は違う。体調管理、日常のトレーニング、理論学習、協調性のすべてで高い基準が求められている。Ash氏のチームでは、選手が自主的にジムへ通ったり、誰よりも熱心に取り組む姿が当たり前になっているという。
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日本でもゲームのために筋トレをしているプロゲーマーは珍しくない |
最後に:魅せる選手ではなく、支える選手に
プロチームが求めているのは、Twitchで人気の“魅せる選手”ではなく、“共に勝てる仲間”だ。それには才能だけでは不十分であり、安定した努力、協調性、戦術理解、精神的な成熟が揃った選手が初めてプロの舞台で活躍することができる。
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