jLがNAVIのロースターを離脱、競技シーンから一時休養へ

2025年7月9日水曜日

インタビュー 選手

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jLがCS2の競技シーンからの一時的な離脱を発表し、Natus Vincere(NAVI)のアクティブロースターから外れることが明らかになりました。

NAVIは現地時間火曜日にこの決定を正式発表し、後任にはアカデミーチーム、NAVI Juniorから昇格したばかりのmakazzeが加わることとなります。


NAVIは声明の中で、オフシーズンに入ったタイミングでjL本人から「今は競技から距離を置き、自身の健康やメンタルに集中したい」と申し出があったと説明しています。


jL「もう心から楽しめなくなった」――自身のYouTubeで本音を明かす

YouTubeに公開された動画の中で、jLは今回の決断について率直な想いを語っています。


正直なところ、もう競技をしていて楽しいとは感じられなくなっていた。すべては自分の考え方や、ゲーム、そして自分自身に対する感情から来ていたんだ」

「6ヶ月くらいの休養を取りたいと思ってる。もしかしたらもっと短くて、3〜5ヶ月くらいかもしれない。とにかく、やりたいことがたくさんあるんだ」と続けました。


「Tier1で戦う理由は、ただひとつ“世界一になること”。でも、それを目指すには大きな犠牲を伴うし、今の自分にはそれを払う覚悟がもうない。今は人生を楽しみたいし、自分の可能性を他の分野でも試してみたいと思ってる。」


2024年は飛躍の年に、jLの輝かしい功績

jLは2023年夏にNAVIへ加入。当時、チームは英語でのコミュニケーション体制に切り替えたばかりで、AleksibやiMとともに新たなロースターの一員となりました。


2024年のjLはキャリア最高とも言えるパフォーマンスを見せ、NAVIを4大会での優勝に導きました。その中でも特に印象的だったのは、PGL Major Copenhagenでの優勝とMVP獲得。さらに年間を通しての活躍が評価され、世界ランキング第5位、「Closer of the Year(試合を締めくくる場面での活躍が最も優れた選手)」にも選出されました。


成績が伸び悩んだ2025年、苦悩の末の決断

しかし2025年に入ると、NAVIの成績は低迷。プレイオフには安定して進出するものの、タイトル争いには絡めず、BLAST BountyとIEM Katowiceの準決勝進出が最高成績でした。個人としても、jLは2024年に記録したLANでの平均レーティング1.13から、1.06に下降しています。


「この2年間はあっという間だったけど、本当に良い思い出ばかりだ。2024年は最高の年だったし、2025年は悔しいことも多かったけど、失敗から学べることもたくさんあった」と振り返り、

「だからこそ、少なくとも6ヶ月間はマウスを置くべき時なのかなと思った。」


「チームメイトのみんな、これまで一緒にやってきた全ての関係者に心から感謝してる。本当に素晴らしい時間だったし、戻ってくるときはもっと強く、もっと準備の整ったTier1選手として帰ってきたい」と語っています。


新生NAVI、IEM Cologneで再スタート

NAVIは、新たなロースターで今月末のIEM Cologneに出場予定。チームは7月26日から始まるStage 2から参戦する予定です。


現在のNAVIのロースターは以下の通り


    FinlandAleksi "Aleksib" Virolainen

    Romania Mihai "iM" Ivan

    Ukraine Valeriy "b1t" Vakhovskiy

    Ukraine Ihor "w0nderful" Zhdanov

    Kosovo Drin "makazze" Shaqiri


    Ukraine Andrey "B1ad3" Gorodenskiy(コーチ)

    Lithuania Justinas "jL" Lekavicius(ベンチ)


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